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本稿では韓国における日本語教科書の教科書分析の現状を把握するため、教科書の「全体的分析」の現状(調査Ⅰ)と「部分的分析」の現状(調査Ⅱ)を調べ、若干の考察を加えてみた。 調査Ⅰでは、河原崎․吉川․吉岡(1992)のような、いわゆる教科書ガイドが韓国にあるかどうかを印刷メディアと電子メディアに分けて調べてみた。その結果、「外椊」に関する記述があるものは多いが、多くの日本語教科書に対し、中立の立場の人や研究者によって、特徴等の「内容面」まで分析されたと見られるものは印刷メディアにはなく、電子メディアの方はあったとしても、非常に見つけにくいということが分かった。 調査Ⅱは韓国で発表された論文(一部、日本で発表されたものも含む)における教科書分析の方法について調査した。具体的には教科書分析に関する論文の中で、語彙を取り扱っているもの(17本)について調査した。主要分析方法としては、以下のもの等があった。 ⑴ 教科書の語彙の異なり語数を求め、各教科書間等で比較․分析をする。 ⑵ 教育課程の「基本語彙」と各教科書の語彙等と比較․分析をする。 ⑶ 教科書の語彙の種数別共通語(数)․種数別共通語率․種数別共通語累積率を求め、種数別等で 比較․分析をする。 語彙に関する論文における教科書分析の方法の特徴としては、以下のものが挙げられた。 ⑴ 複数の品詞における意味分野別․用法別の調査․分析が少なかった。 ⑵ 文字教育という視点からの語彙調査がなかった。 ⑶ 三つ以上の教育課程を通じた教科書の比較․分析がなかった。 ⑷ 『日本語能力試験 出題基準』の語彙との比較がなかった。 ⑸ 他国の中等教育で用いられている教科書の語彙との比較․分析がなかった。