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日本語という言語は、世界の言語の中でどういう位置にあるのかを、古代日本語を中心にして、當時の中國や朝鮮半島との密接な關係から日本が多大な影響を受けて、文字を持たない日本語から文字を持つ日本語へと變遷していく過程を探っている。その上で、特に音韻における共時面と通時面との兩面から古代語を眺め、上代特殊假名遣いの問題や和歌の音數律、また字餘りの問題等をとり擧げて、古代日本語を多角的に解明することにつとめた。 日本語の母音の數は、平安時代以降、現在に至るまで5つであり、漠然と上代語も5母音であったと見做されていたが、昭和の時代に橋本進吉博士によって甲類·乙類と名付けられる所謂上代特殊假名遣いが發見された。それをもとにここでは上代の音韻變化を音韻の交替や脫落をも含めて論及し、古代語の變化の一面を眺めた。また、日本の和歌や俳句など、5文字·7文字を基本形式とする定型のものに存する字餘りというありかたを、古代において捉え、古代の字餘り現象が音聲·音韻の問題としてあり、そこに法則性を見いだすことのできることを論述し、單語結合體と單語連續という槪念を取り入れて新しい角度から古代日本語を論じた。このように廣く古代の音韻現象を眺め、音節構造を捉え直して、母音脫落現象や母音交替などの音韻變化を有機的に捉えることによって、古代の日本語が總合的に把握できることについて論究した。