ABSTRACT
曹洞宗は日本仏教の中でも早くから死者儀礼に力を入れてきた宗派である。これは複葬の構造を受け入れた中国禅宗の死者儀礼を受容したという歴史的経緯に由来する。しかし、曹洞宗は他宗派のように追善供養を実施しているものの、教理的に説明する方法がない。本研究はこのような問題点を明確にするため、禅宗の死者儀礼と複葬の象徴構造を対照し、その形成原理から追善供養の理解に役に立てようということに目的をおく。12世紀に中国禅宗の儀礼を整備した『禅苑清規』は住持の場合と修行僧の場合を分けて死者儀礼を説明しているが、当時儒教儀礼を受容すべき事情があったため、儒教儀礼を仏教式に粉飾する形で整備された。住持僧侶の死者儀礼には1次葬に当たる殯と2次葬に当たる神主安置があるが、一般僧侶の場合は殯も神主もなく、一見すると1次葬と2次葬が全て消滅したような形となっている。実は火葬が1次葬としての機能を持ち、神主の安置の代わりに納骨が2次葬の機能を持つことになったのである。このように中国禅宗の死者儀礼に複葬の象徴的構造が継承されたのである。現行の曹洞宗の死者儀礼も同様であり、在家信徒の火葬は1次葬に、納骨および位牌安置は2次葬に該当している。これらは追善供養と関連がないように見えるが、追善供養が含む種々の要素、たとえば儒教儀礼、中陰思想、教団の財政政略などの影響で1次葬と二次葬の分岐点が多様に設定されているため曖昧で、分かりにくくなっている。
KEYWORD
Soto sect, Dogen, Buddhist memorial service, Buddhist anniversary of person's death, mortuary practice, re-burial
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